中国産餃子問題が顕在化して以降、低自給率や国内農業に対する国民の関心が急速に強まっている。また温暖化など環境問題への対処が急がれる中、国内農林業を環境視点からも見直す動きが拡がっている。資源小国といわれる日本にとって、技術革新によるものづくりが鍵を握ると言われるが、その視点も入れて食料や環境、地域等にどう向き合うべきであろうか。今回の報告では農業で大量に使用され排出されるプラスチック類を素材に、資源循環、環境保全、静脈産業、市場競争、東アジア連携などの問題を考えてみることにする。目指すは、蒼い地球村の経済の具体像を見通すことであり、そこにおける内からのグローバリゼーションの可能性を見定めることである。
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